「障害のある方が、家族と離れても安心して暮らせる場所をつくりたい」
そんな想いから、グループホームの開設を考える方が増えています。
でも、初めてだと「そもそもグループホームって何?」「どんな人が利用するの?」と疑問がいっぱいですよね。
この記事では、グループホームについて、初めての方にもわかりやすく解説します。
■ 障害者のためのグループホームとは?
グループホーム(正式名称:共同生活援助)は、障害のある方が地域の中で、他の入居者や支援スタッフと一緒に生活をする住宅型の福祉サービスです。
例えば、知的障害や精神障害のある方が、親元を離れて自立した生活を始めるための「もうひとつの家」ともいえる場所です。
■ 誰が利用するの?
主に以下のような方が対象です。
- 家族と同居が難しくなった障害のある方
- 一人暮らしはまだ不安だけれど、少しずつ自立したい方
- 日中は就労支援施設などに通い、夜は支援がある場所で過ごしたい方
障害の種類では、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害、難病などのある方が対象です。
■ どんな生活をするの?
- 基本的に1人1部屋(個室)で、自分の空間を持ちます
- 食事の提供、服薬の声かけ、掃除・洗濯のサポートなど、生活全般をサポートする「世話人」や「生活支援員」が日常的に関わります
- 日中は多くの利用者さんが就労継続支援B型や生活介護などに通所し、夕方にグループホームに戻ってきます
■ 開設するにはどんな準備が必要?
開設には、以下のような流れがあります:
- 事業計画・場所の選定
→ 一戸建てやアパートの一室など、基準を満たす住居を探します - 人員の確保(世話人、サービス管理責任者など)
- 市区町村や都道府県への申請(指定申請)
- 消防や建築基準の確認・改修
- 開設前の研修や備品の準備
- 利用者の募集、開所へ
*多くの自治体では、開設にかかる費用(家賃、備品購入費、改修費など)への補助金制度があります。
西宮市などでも、事前に申請すれば数十万円〜百万円単位の補助が受けられることもあります。
■ 西宮市の開設準備補助制度について
西宮市では、障害者グループホーム(共同生活援助事業所)の開設準備を支援するため、共用備品の購入費や住居借り上げの初期費用に対する補助金制度を設けています。
≪補助金の概要≫
対象者
西宮市内で障害者グループホームを運営する法人。ただし、西宮市に所在する事業所に限る。(市内において既設事業所に新規ホームを追加する等、定員増加による場合も、当該新規ホーム部分については対象とする)
対象経費
- 開設前4ヶ月以内に購入した共用備品(調理器具、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、掃除機、テレビ、冷暖房器具など。設置費用も含むが、利用者の居室に設置されるものは除く)
- 開設前4ヶ月以内に契約した住居の借り上げに伴う初期費用(礼金、仲介手数料等。ただし、家賃や保証金的性格の預け金、法人代表者個人が貸主となる場合は除く)
補助金額
- 共用備品購入費:日中サービス支援型は最大54万円、介護サービス包括型・外部サービス利用型は最大27万円
- 住居借り上げ初期費用:定員数×7万円(上限105万円)
補助率
- 日中サービス支援型:3/4
- 介護サービス包括型・外部サービス利用型:1/2
申請手続き
申請期限: 開設日の2ヶ月前まで
提出書類
- 補助金等交付申請書(所定の様式)
- 見積書等(経費の詳細が分かるもの)
補助金交付の流れ
- 交付申請書類の提出(開設日の2ヶ月前まで)
- 市による交付決定
- 補助事業完了後、実績報告書類の提出
- 市が補助金額を確定し、交付請求書の提出
- 補助金の交付
注意点
- 同一年度で補助対象となるのは1法人1事業所限り
- 開設前4ヶ月以内であれば、交付決定前に購入及び契約したものであっても補助対象期間内となり対象となる場合があります
- 予算の範囲内での交付となるため、予算がなくなり次第受付終了
この補助金制度は、障害者グループホームの開設を検討している方にとって、初期費用の負担を軽減する大きな支援となります。特に、家庭的な雰囲気を大切にしたグループホームの整備において、共用備品の充実は利用者の安心感につながります。また、住居の初期費用の支援は、より良い住環境の確保に役立ちます。申請を検討される場合は、早めの準備と申請をおすすめします。
詳細は西宮市の公式ホームページをご覧ください。
■ 最後に
グループホームの開設は、決して簡単なことではありません。
「自分にもできるか不安…」という方も、行政書士などの専門家と一緒に進めていくことで、安心して開設までたどり着けます。
グループホーム(共同生活援助)の開設・立ち上げの為の指定申請書類の作成は行政書士にお任せいただけます。
事業主様の、不安・面倒・わからない・質問したい等というお気持ちに寄り添いサポートさせていただきます。
西宮市・尼崎市・宝塚市・伊丹市ほか近隣地域で
グループホーム(共同生活援助)を始めようとお考えの事業主様、行政書士に申請書類作成をご依頼いただき、事業主様は開業準備に専念しませんか。
初回相談は無料です。
お気軽にお問い合わせくださいませ。