放課後等デイサービスを運営する上で、適切な人員配置はとても重要です。その中でも「児童指導員等加配加算」は、事業所の質の向上と、より手厚い支援を実現するために活用できる加算制度です。本記事では、この加算の概要や算定要件、注意点について詳しく解説します。
1.児童指導員等加配加算とは?
児童指導員等加配加算とは、放課後等デイサービスにおいて児童指導員や保育士などの専門職員を基準以上に配置した場合に算定できる加算です。加算を受けることで、事業所はより多くの専門職を配置し、支援の質を高めることができます。
【加算の目的】
- 児童の支援体制を強化する
- 手厚い人員配置により個別対応を充実させる
- 専門的な知識を持つ職員を増やし、支援の幅を広げる
2.算定要件
児童指導員等加配加算を算定するためには、以下の要件を満たす必要があります。
【基本要件】
- 基準以上の職員配置
- 児童指導員・保育士等を常勤換算で基準より1名以上追加配置すること。
- サービス提供時間帯において事業所で直接支援を行うこと。
- 職員の資格要件
- 下記に該当する職員は、児童指導員等加配加算の『児童指導員等』として算定可能です。
- 児童指導員
- 保育士
- 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
- 手話通訳士、手話通訳者
- 特別支援学校免許取得者 等
- 下記に該当する職員は、児童指導員等加配加算の『児童指導員等』として算定可能です。
- 支援内容の充実
- 職員を増やすことで、より個別対応が可能になり、支援計画の充実が図れること。
- 届出の提出
- 加算を受けるためには、自治体へ「加算届」を提出する必要があります。
3.加算単位数
一般的な放課後等デイサービス(定員10名)の場合
【児童指導員等を配置】
常勤専従・経験5年以上 | 187単位 |
常勤専従・経験5年未満 | 152単位 |
常勤換算・経験5年以上 | 123単位 |
常勤換算・経験5年未満 | 107単位 |
その他の従業者を配置 | 90単位 |
4.申請時の注意点
児童指導員等加配加算を適用するには、以下の点に注意が必要です。
【注意点】
- 自治体ごとのルールを確認する
- 地域ごとに細かい要件が異なる場合があるため、事前に自治体に確認が必要。
- 人員基準を満たすこと
- 職員のシフトや勤務形態が加算要件を満たしているか、常にチェック。
- 実績管理の徹底
- 配置した職員の勤務状況や支援内容を記録し、監査に備える。
5.まとめ
児童指導員等加配加算を活用することで、放課後等デイサービスの質を向上させ、より手厚い支援を提供することが可能になります。ただし、算定要件を満たし、適切に運用することが重要です。事業所の強みを活かしながら、加算を上手に活用していきましょう。
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